2011年5月28日(土) 豊橋市美術博物館友の会 記念講演会
講師:西沢立衛氏 テーマ:「魅力ある美術館を創る」
以下、講演内容(新聞各紙より抜粋)。
美術館テーマに建築家招き講演
建築界のノーベル賞と言われる、米プリツカー賞を昨年受賞した建築家の西沢立衛氏は、
スライドを使い、自分が手掛けた美術館を紹介。
「金沢21世紀美術館」は平屋の建物に複数の入り口を設け外面をガラス張りにした。
その意図を「開かれた美術館を意識した」
官庁街に点在していた空き地を埋めるように建てた青森県の「十和田市現代美術館」は、
「街と建築、アートの連続した関係を目指した」。 (中日新聞より)
金沢21世紀美術館は、開かれた空間をコンセプトにどの方向からも建物の正面の機能を
持たせるよう円形にしました。ルーブル美術館ランス別館について、「歴史、地域のつながりが
わかるよう、作品の配置を工夫しました。
これからの美術館像では「多様性がキーワードになる。インターネットのように、多くの
人を受け入れ参加できるような形になってゆくだろう」と予測した。 (東愛知新聞より)
西沢氏は「住宅でも美術館でも、設計に際してまず考えるのは、立地・使う人・目的」とし、
自身の経験を織り交ぜながら建築に対する考えを語った。
金沢21世紀美術館は「開かれた美術館」をテーマに設計。美術に関心のない人にとっても敷居の
低い施設に。十和田市現代美術館では、官公庁街をアート通りとすることからスタート。
都市と建築のつながりの重要性を訴えた。 (東日新聞より)